komugi_haru_M’s blog

三浦春馬君への気持ちをただ書かせていただいています🌟

春馬くんの言葉☘️ 記事まとめ4️⃣

 

 

♢結婚と恋愛をめぐる「本人の言葉」

 


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「結婚って、生涯この人ひとりを大切にする、そういう運命にゴロゴロピカーンってイナズマみたいに打たれてするものでしょ?」

  遺作となったドラマ「カネ恋」の3話目の三浦さんのセリフ。松岡茉優さん演じる同僚に「愛と結婚」について語るシーンだった。

 三浦さんはその端正なルックスからプライベートにも関心が集まり、たびたび熱愛が報じられてきた。出演作品の共演者と噂になることもあった。

 しかし、インタビューでの発言には浮ついたところはなく、結婚については特別な思いを抱いていたようだ。10代のころから結婚願望はあると言いつつも、30歳を目前にして複数の媒体で「結婚は(まだ)しない」と口にしていた。その発言の意味するところは何か。恋愛観と結婚観から、三浦春馬という一人の人間の迫ってみたい。

 子役からキャリアを積み上げてきた三浦さんは、10代半ばからインタビューを受けてきた。女性ファンも多いことから、恋愛について質問されることも多かった。

忙しい中でも恋愛はしてきたという。

 

三浦 「僕にとって、恋愛は“生きる上で必要不可欠なもの”。恋をすると毎日が楽しくなりますよね。(中略)もちろんツラいことも出てくるだろうけど、それ以上に幸せなことの方が多いんじゃないかな。たとえ片思いでも、いつも恋はしていたいですね」(non・no 2008年2月5日号/17歳)

 

  告白は自分からするタイプ。それは自信があるからではなく、たとえフラれるとわかっていても気持ちを伝えたいのだという。その理由について、以下のように語っている。

 

三浦 「自分から告白した恋のほうが、長く濃いものになる気がするんです。最後は僕がフラれることになるかもしれないけど……いい恋をしたいから」(同)

「誰かを思ったら、ちゃんと言葉で伝えたい。それで“ノー”と言われたこともあるけど、思ったことはきちんと言ったほうがいいですよ。(中略)いい恋をしていても、行動を起こさなきゃその思いは無いものになっちゃう。それってすごくもったいないですよね」(ポポロ 2008年9月号/18歳)

 

  駆け引きを楽しむのではなく、自分の気持ちに正直に従うまっすぐなタイプだったようだ。インタビューでも自分の言葉で伝えることを大切にしていた三浦さん。恋愛においても、それが相手に誠意を示すことだったのだろう。

 

三浦  「思ったことや気持ちは、愛情表現として言葉にしたいですね。もし彼女によくないとこがあれば、それも伝えるだろうし」(With 2009年11月号/19歳)

 

  好きなタイプは昔から一貫してロングの黒髪の女性。いわゆる清楚な「女性らしさ」を求めてようだ。

 

三浦 「女性らしい品のある人が好きです。仕草とか、言葉遣いとか」(TOKYO1週間 2009年11月17日号/19歳)

「優しいのはもちろんなんですけど、ロマンチックな人がいい。例えば、花を見て、きれいだねって感動を共有したいです。仕事で忙しい中でも相手に会えばまた頑張れる。そんな恋愛ができればな、と思います」(週刊文春 2010年3月18日号/19歳)

 

 とはいえ、「恋愛に対しては、まだ憧れの部分が強い」(With 2009年11月号/19歳)と自身がいうとおり、10代ではまだまだ理想を追い求めていたのかもしれない。結婚については、遠い未来と思っていたようだ。

 

三浦 「この人だっていう女性に出会ったら、誰に反対されようが結婚しちゃいたいと思うけど、きっとずっと先のことですね」(ポポロ 2008年9月号/18歳)

 

  それが、高校を卒業し、俳優業に専念するようになって20歳を過ぎると、人間関係の築き方が変わってきたのだろうか。恋愛ではないが、大人になりつつある自分を自覚したこんな発言がある。

 

三浦 「20歳を過ぎて、母親が以前なら話さなかったような話をしてくれたりして大人扱いされるようになりました」(CREA 2011年7月号/21歳)

 

  恋愛についても、理想を語るだけでなく、現実とのはざまで悩んでいるような節も。例えはこんな発言。

 

三浦 「最近、自分の恋愛パターンが分かってきたなって思うんです。こういうことで嫉妬するんだとか、こういうことされるとダメなんだとか。(中略)今は相手のことをもっと思いやれるようになりたい。まだまだ恋愛については、勉強中です」(an an 2010年9月29日号/20歳)

 

  また、少女コミックが原作の青春映画「君に届け」に関するインタビューでは、作品の魅力について次のように話した。「僕もこうできたらいいのに」といった自身の気持ちが投影されているようだった。

 

三浦 「相手を思いやるがゆえに、うまくいかなかったり、すれ違ったりする場面もあるけど、それってすごくステキなこと。それに、風早(三浦春馬が演じた役)は大好きな爽子(映画の主人公)が悩んでいるとき、いつも“響く”言葉を伝えてあげられる。そこがすごくうらやましいなって思いますね(笑)」(With 2010年10月号/20歳)

 

さらに、戸田恵梨香さんとW主演を務めたドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」のインタビューでも、恋に悩む様子がうかがえる。

 

三浦 「分かりやすい性格だし、嘘とか上手につけないし、とにかく不器用だから……二股とか絶対に無理、無理!」(non・no  2011年4月号/20歳)

 

  同年代よりも早く、社会に出た三浦さん。10代のころは年上の女性を好きになること多かったという。年下と年上のどちらを選ぶかたずねられ、「年上」と答えていた。


三浦 「年上かなあ。年上を好きなったことが多いからなんだけど。ぶっちゃけ甘えたいときは甘えたいし、年上の方がラクなんじゃないかなっていう」(セブンティーン 2013年6月号/23歳)

 

  ただ、別のインタビューではそういう恋愛観に変化があったとも語っていた。同じく23歳のときだ。

 

三浦 「10代のころは年上の人のほうがラクな感じに思えたんです。好きになる人も年上が多かったし。でも最近は、そういう概念とかもなくなって、べつに年下であっても波長が合ったら、“あ、この子いいな!”と思うし、年齢はぜんぜん関係なくなりましたね」(JUNON 2013年6月号/23歳)

 

  年齢とともに相手に求めるものもより具体的に、現実的なものになっていた。

 

三浦 「箱根とかそっちのほうの温泉に行ってみたいですね。おいしいご飯を食べて温泉に入って、ゆっくりしたい。あとは普通に夜、公園で散歩しながら話してっていうぐらいのデートでも十分、僕は満足ですけどね」(JUNON 2013年8月号/23歳)

「恋愛するなら、のほほ~んとしている関係のほうが好きですね。一緒にいてくつろげるほうがいいです」(同)

「(好きなタイプは)話が面白い人。会話してて『いいなぁ』って思うから。あとは当然、黒髪ロングでしょ(笑)」(同)

 

  このころになると、結婚についても具体的イメージを膨らませていた。

 

三浦 「結婚願望はありますよ。できれば30歳くらいまでには結婚したいです」(同)

「(結婚したら)すごく家庭を大事にしたいと思います。家族でできるようなことをたくさん探したいですね。一緒にキャンプしたりスキーに行ったり、あとは家でクッキーとかおやつを作ってあげられたら最高ですね。未来の奥さんが留守のときにパパっと作っておいて、お腹がすいたときに『クッキー作ってあるよ』って」(同)

「結婚?はわからないけど、もし結婚したら子供が欲しい。子供とたくさん遊びたいな」(LEE 2013年12月号/23歳)

 

  一方、自分自身には、理想ともいえるちょっと高いハードルを課していた。

 

三浦 「(恋人には)あんまり弱い部分は見せたくないですね。たとえばホントに滅入ってるときとか、落ちている自分は見せたくない」(JUNON 2013年6月号/23歳)

「僕が頑張っている姿を見て『私も頑張ろう』と思ってもらえるような、刺激しあえる関係が理想的だな、と思います。だから、弱い部分を見せたくないって言ったのも、そこは偽っても頑張りたいと思うんです」(同)

 

  この年は、レギュラー出演したドラマ「ラスト・シンデレラ」の放映があり、声優に挑戦した映画「キャプテンハーロック」と、戦争というテーマに取り組んだ映画「永遠のゼロ」が公開された。こうした発言は、多忙の中ではりつめた緊張感の表れだったのかもしれない。

  この発言以外でも、仕事と恋愛が精神面でリンクしていたことがうかがえる。例えば「セクシー」とは何かという質問に対する答え。恋愛観というよりは、人生観や仕事観が反映されているようだった。

「男のセクシーさは生き様に表れるもの)」(non・no 2014年3月号/23歳)

    こうして迎えた20代後半。多忙を極めつつも、三浦さん自身が仕事に手ごたえを感じ始めた時期だ。日々努力と研究を重ねた結果、ミュージカル「キンキ―ブーツ」のドラァグクイーンなど役の幅が格段に広がっていった。当然、インタビューでは作品や役作りなどについての質問が多くなり、本人の答えも恋愛や結婚についての発言は減ってくる。あったとしても、恋愛を語るというよりは、人間関係という深いテーマにつなげて答えるようになっていた。

   例えば、20代前半までは運命的な出会いを信じているところがあった。23歳のときには次のように話している。

 

三浦 「もし、運命的な女性に出会ったら、僕は迷わず行くんじゃないかな」(JUNON 2013年8月/23歳)

 

  また、25歳のときには、ドラマ「わたしを離さないで」の内容に絡めて以下のように話した。

 

三浦 「“これが運命だったのか!”っていう出会いは、まだないですね。期待はしたいですが。そんな出来事があったら、きっと最高ですよね」

 

 それが、29歳のときには、映画「アイネクライネナハトムジーク」に関するインタビューで次のように答えていた。

 

三浦 「劇的な出会いを求める気持ちは誰にでもあると思うんです。もちろん僕も例外じゃない。(中略)最近は“劇的”でない、日々の出会いの大切さを身に染みて感じています。(映画の)今泉(力哉)監督との出会いもそうです。ただ、僕は情熱があっても相手に自分の思いを説明して伝えるのが苦手。せっかく出会った相手でも、時間をかけないと気持ちを伝えられないこともあります。でも焦らずに時間をかけて話を聞いたり、この人はたぶんこういうことを言いたいんだろうなということを想像するようにしています」(婦人公論 2019年10月8日号/29歳)

 

 結婚については「30歳までにはしたい」と言っていたのが、「今は考えていない」と明言するようになったものこのころだ。ただ、それは仕事が充実していたことの表れであり、役者としての自分に自信がつき、もっと上を目指したいという気持ちから出た言葉だったのかもしれない。

 

三浦 「もやもやした気持ちのまま仕事をしていた20代前半までに比べたら、だいぶ成長したと思います。(中略)苦手なことや弱点も自覚できるようになったので、それを克服する努力もできる。その一つ一つが仕事やプライベートの安定につながるから、これが大人になるっていうことなのかなと思いますね」(家の光 2019年2月号/28歳)

 

 同じころ、好きな女性のタイプについては、いたずらっぽい笑顔を見せて、こんなことを言ったという。

 

三浦 「子供の頃は黒木瞳さんに憧れていて、黒髪ロングの女性と結婚したいと思っていたんです。でも最近は変わりました。生き物で例えるなら、今の僕の好きなタイプは『エゾサンショウウオみたいな人』ですかね。あのつぶらな瞳がたまりません」(からだにいいこと 2019年10月号/29歳)

 

  一方で、結婚願望がなくなったわけではないようだ。むしろ、家族というものに対して特別な思いを抱いていたようなところがあった。

 29歳で初の父親役を演じたドラマ「TWO WEEKS」では、共演する子役をかわいがり、ツーショットをスマホの待ち受けにするほどだった。

 

三浦 「すごく癒される。この子のために、3カ月頑張れるなという思いが生まれています」(朝日新聞 2019年7月18日夕刊/29歳)

「撮影前は、そこまで首ったけになることはないだろうと思っていたんですけど。初めての感情との出会いに戸惑いもありますが、楽しみながら日々全力でやらせてもらいます」(同)

 

  自分と親子を演じた子役のことを「特別な存在」と言っていた三浦さん。その発言の背景に、いつか家族をもちたいという気持ちがあったとしても不思議ではない。

 また、直接的ではないが、頭の片隅にそうした気持ちがあったと推測できるような表現もあった。最近影響をうけた本についての質問ではこのように答えていた。

 

三浦 「論語のなかに『直接政治に携わらなくても、家族や身近な人たちと良好な関係を築くことも、国をよくしていくこつながる』といった意味のことが書かれていて、それを僕は、どんな仕事も大きく考えれば国をよりよくしていくことだととらえて、いつも年頭に置いています」(NIKKEI WOMAN 2020年3月号/29歳)

 

  30歳直前の言葉だ。三浦さんにとってはいい仕事をした先に、結婚や家族を持つことがあったのかもしれない。

 すべてに誠実に生きた三浦さん。これからいろんな可能性が広がっていたはずの人生が途切れてしまったのが残念でならない。(AERAdot.編集部)


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